国産タオルの二大産地として有名なのは今治と泉州です。
どちらも伝統あるタオルですが、実はタオル発祥の地は泉州です。
その歴史は125年以上と古く、独自の製法を現在に至るまで守り続けています。
抜群の吸水性と赤ちゃんにも優しいふんわりとした肌触りで贈り物にも最適です。
国産タオルを代表し、古くからの伝統を守り続けている泉州タオルについてご紹介したいと思います。
【泉州タオル独自の製法「後晒し」】
大阪府の泉州地区、ここは明治20年から続く日本を代表するタオル産地です。
この泉州地区で生産されているタオルを泉州タオルといいます。
近年外国産タオルがシェアを広げていますが、国産タオルにおいては47%の生産量を誇っています。
外国産タオルが勢いを増す中、2011年には21年振りに前年生産量を上回り、今また泉州タオルの良さが見直されています。
泉州タオルは古くから後晒し製法で生産されており、この製法は現在でも守り続けられています。
通常タオルの生産にはノリやロウで強度を増した綿糸が使用されています。
これはタオルを織りやすくする為ですが、これにより出来上がったばかりのタオルは水をはじき吸収性が悪くなってしまいます。
買ったばかりのタオルは使用する前に一度洗濯をしますよね?それはこのためです。
一方、泉州タオルでもノリやロウで強度を増した綿糸が使用されますが、織り上がった後に漂白・水洗いのさらしの工程が入ります。
これを「後晒し」といいます。
この後晒しの工程でノリやロウを洗い流すのです。
後晒し製法は泉州タオル独自の製法であり、それによって特徴あるタオルが出来上がるのです。
【泉州タオルの特徴】
泉州タオルには4つの特徴があります。
■ 吸水性に優れている
■ 清潔
■ 肌触りが良い
■ 縮まない
この特徴は先に述べた後晒しの製法によるものです。
後晒しによってノリやロウ、さらには汚れもきれいに洗い流しますから、清潔で吸水性に優れた肌触りのよいタオルとなります。
また、後晒しの製法には、タオルを縮まなくさせる効果もあります。
ホテル仕様の厚みのあるタオルと違い、程良い薄さが特徴の泉州タオル。
■ 季節によっては洗濯の際、厚手のバスタオルは乾きが悪く、この薄さがちょうど良い
■ 旅行などに持って行く際、かさばらず荷物にならない
というような理由で好む人も多いようです。
また、赤ちゃんやお肌の弱い方にも優しい、柔らかなふんわりとした肌触りが人気の秘密です。
軽くて柔らかい、使い勝手の良さを重視したタオルです。
コンパクトに収納出来て肌触りも良く、吸水性にも優れている泉州タオル。
幅広い方から喜ばれますので、ご自宅用だけでなく贈り物としても最適です。